Diagnosing Stroke in Acute Dizziness and Vertigo Pitfalls and Pearls
Stroke. 2018;49:788-795
Summary
- 古典的なvertigo,presyncope, disequilibrium, nonspecific の分け方だと誤診が多い
- ①発症タイミング,②発症誘因,③眼球運動診察の3つで末梢性と中枢性を鑑別する.タイミングと誘因で4つ分類して,Dix-Hallpike, 起立負荷試験,HINTSの3つで鑑別する.
- trigerd Episodic Vestibular Syndrome (tEVS)
- Triggerと増悪因子を区別する.Triggerは頭位か体位変換のみ.
- BPPVがほとんどだが,第4側脳室付近の脳卒中でも頭位変換性めまいが生じる
- spontaneous Episodic Vestibular Syndrome (sEVS)
- 脱水,不眠,特定の食べ物に関連することがあるがTriggerは無い.
- 偏頭痛が最も多く,メニエール病,TIAが含まれる.TIAの症状はめまい症のみであることが多いが,メニエール病のように聴力障害生じることがあるので注意する.
- ABCDを計算する
- Traumatic Acute Vesticular Syndrome (tAVS)
- 外傷,薬物中毒,てんかん薬やアミノグリコシド系抗菌薬で生じる
- Spontaneous Acute Vesticular Syndrome (sAVS)
- 最近の感冒歴の確認とHINTSを施行する.HINTSはMRIよりも感度特異度が高い.
- 急性前庭神経炎が最多だが,脳梗塞が10-20%を占める.
- 画像選択はCTではなくMRI.しかし,発症24-48時間以内では20%程度の後頭蓋窩梗塞がMRI偽陰性になる.1cm以内のMRIはDWで50%が写らない.症状から梗塞の可能性が高ければ,繰り返しMRIを撮像する.