STEP 1

USMLEと医師国家試験(第110回)の関係

両者に繋がりはあるのか?
僕の結論は「有り」です。

 

5年と6年の間の3月からUSMLEの勉強を始め、6年では、大学の授業・試験、模試、必修、公衆衛生以外に日本の国家試験の勉強はしませんでした。他は全てUSMLEの勉強です。

5、6年生になると医師国家試験の勉強をしなくてはならず、皆がQBやビデオ講座をやっている中、太古の昔に学んだの生化学などを学ぶことは不安になります。USMLEの勉強がなかなか進まないのに、ビデオもQBもしないで大丈夫かな?

USMLEの勉強を半年くらい続けるとペースが掴めて、国家試験に役立つ知識が付いてきたことに気づきます。そして、国家試験を終えた今、国家試験の勉強は最小限にしてUSMLEの勉強しても十分に戦えたと確信しました。

USMLEが国家試験に活きる部分として、下記の4つが挙げられます。

 

⑴異なるアプローチの疾患理解
USMLEの問題は深い病態生理の理解に基づいたもが多く、また日本と比較して新しい知見や治療法が出たりします。そのため、国家試験を勉強していただけでは難しいと思う問題に強くなります。コーシローもUSMLEの問題をチェックしているので、新しいトピックとしてUSMLEを参考にすることがあるのではないでしょうか。

 

⑵感染症
日本は感染症に弱いと言われるように、僕も感染症(微生物学を含む)が苦手でした。しかし、USMLEでは基礎の微生物学から抗菌薬の使い方を学んだおかげで得意になり、感染症問題が増加している国家試験にかなり役に立ちました。110回ではかなり原因菌を問う問題や抗菌薬について聞かれ、今後も感染症に関する問題は増えると思います。
臨床留学に興味が無くても、USMLEの微生物学・感染症を学ぶことはとても価値のあることだと思います。しっかりとした基礎力がつきます。

 

⑶薬理学、薬の副作用・相互作用
USMLEでは薬の機序を細かく問われたり、副作用・相互作用をしつこく聞かれます。ヒポクラテスの“First, Do not harm”の精神をビンビン感じます。国家試験ではあまり副作用を問いませんが、たまに出くわす「この副作用知らないよ!」という問題を楽々解けます。また、副作用・相互作用の知識はポリファーマシーの高齢者医療において相当活きると思います。

 

⑷英語の問題
USMLEの勉強していれば、医学英語の問題は瞬殺です。当たり前ですね。

 

【まとめ】
「usmleに挑戦したいけれど、国家試験の勉強もしないといけないし…」という方はusmleをやることをお勧めします。但し、国家試験に受かりそうなある程度の学力があることは前提です。
次にusmleに多少興味があって勉強にも余裕がある方は、微生物学だけでもやることをお勧めします。研修医になってからの抗菌薬の使い方に活きると思います。