渡米後はスムーズにセットアップをしたいものですよね.
しかし,渡米前は忙しく,さらに現地に関しては分からないことが多いと思います.
そのような方々で特にクリーブランドに来る方々には、私の12日間のセットアップが少しでも参考になるのではないかと思います.
Contents
空港からレンタカーでAirbnbの宿に1週間滞在
事前に予約していた空港のHertzのレンタカーを利用してCeder FairmountのAirbnbの宿に1週間宿泊しました.
空港のHertzでレンタカーを利用
空港からRental car areaのシャトルバスが出ているため,それに乗って5−10分程度のところHertzがあります.
日本からANA milage割引を利用して1週間予約しました.
予約時は分からなかったのですが,保険料とDepositが上乗せされて$800くらいになりました.問題なければ,$200が返却されるので,実質$600程度です.
車はYaris(日本でいうトヨタのビッツ)です.IKEAの家具も2人分入りました.
1週間後, BeechwoodのHilton内にあるHertzに返却しました.返却場所が変わっても値段は変わりませんでした.
現地に来てから知ったのですが,UberがのTuroという個人間カーシェアリング・サービスをやっています.
このサイトの方がHertzよりも30%程安いため,もっと安く抑えたい方は利用してみると良いと思います.
アパート近くのAirbnbに宿泊
University Circleから車で5分くらいのところの飲食店とスーパーがあるCeder FairmountのAibnbに宿泊しました.
2人で1泊7000円程度でした.家主と同じ家に住んだので,プチホームステイのような感じです.
暑かったでしたが,リビングやキッチンが広くて快適に過ごせました.ホテルより安いのに加え,アパートを購入するエリアの雰囲気がわかって良かっです.
1週間の宿泊期間が終了するまで, アパート入居後も数日間,Airbnbを利用しました.
何故なら,家具の組み立て,生活用品,食料が落ち着くには数日かかるからです.できれば,アパート入居日と宿泊期間をオーバーラップすると楽だと思います.
現地の先生方に挨拶
クリーブランドには手稲渓仁会病院初期研修出身の先生方が4人いるので3人の先生方と食事しました.挨拶とセットアップに関する様々な情報を入手しました.現地に頼りになる先生方がいるのは大変有難かったです.
現地に着くと渡米前には分からなかった様々な疑問が生じるので,早めに知り合いの方々に直接助言をもらうのが良いと思います.
大学を訪問
事前にアポイントメントを取っておいたAdmission Officeのスタッフに会いました.
メインはI-9の作成,I-94の印刷になります.
その他に,保険の相談,IDやメールアドレス,Medical Check Upについての話をしました.合計で1時間程度になります.
指導医のDr. Fernandezにも会って,研究の方向性について相談しました.
頂いた研究テーマと自分が考えているてんかん患者のHappinessに関する研究について相談しました.2ヶ月間のコースの後から本格的に始めましょうという形で終了しました.
日用品買い出し
引っ越しの際に荷物を最低限にしたため,日用品を現地に来て揃えました.結論から言うと,生活用品はTargetかWalmart,家具はIKEA,食料品はTrader Joe’sがオススメです.
生活用品
University HeightsにあるTargetで生活雑貨を色々買いました.食料は少ないですが,生活雑貨はかなり揃っています.
家具
知り合いの先生から使わなくなった椅子2つとフロアライトを頂きました.これらは他の日本人の先生から受け継いだもので脈々と受け継がれています.ご利益があるため,大切に使わせて頂きます.
その他の家具の購入のため,コロンバスにあるIKEAに2時間くらいかけて行きました.Google Map上,ピッツバーグのIKEAよりも5分程度早いです.ベッド(Twinを2つ),マットレス,寝具一式,テーブル,デスク,デスク用の椅子,キッチン用品,等々を買いました.全部で$900くらいでした.Yaris(日本でいうビッツ)になんとか入りました.
残念なことに,ベッドフレームとマットレスの板が異なっていたため,後日,交換しに行きました.IKEAの家具の購入と作成には何よりも正確性が求められます.セットの購入と家具の組み立てにおいて,1つでも手順を間違えると支障が出てきます.一気にたくさん買うとミスが生じやすくなるため,注意が必要です.
食料品
Whole Foods, Trader Joe’s, Walmart, Target, 地元のDave’s Market, Marcs, Constantino’s Marketを回りました.
結論からすると,大手だとTrader Joe’sが一番良いです.何故なら,コスパ良好,オーガニック,店の活気が良いからです.地元のスーパーだと,Dave’s Marketが品揃えが豊富で新鮮な野菜もあって良かったです.Whole Foodsは良いのですが高いですね.
アパートの入居
日本からアパート契約を行ったため,現地でのアパート探しをしませんでした.
現地での手間が省けたのは良かったのですが,実際に見ないと分からないことは多々ありました.
日本からの契約
アパートは日本にいた時に契約しました.
何故なら,4ヶ月前にクリーブランドに来て大学周辺の雰囲気がわかっていたこと,夫婦の希望の条件を満たすアパートは少ないこと,さらに,一番安い日本郵便の船便では配送先の住所が必要だったことからです.
ヤマトや日通では荷物を一時的に預かってくれますが,日本郵便は預かりサービスや配送先の変更(アメリカ)がありません.
もし時間とお金があれば,多くの方がやるように数件内覧して決めるのが良いと思います.
日本からのアパートの探し方
日本でアパートを決める際に,クリーブランドに住まれている日本人の先生や家族の方々,Veryapt,ApartmentRatings, Google Map, Yelp, Tripadviser等から様々な情報を集めました.
一番参考になったのは,クリーブランドに住まれている日本人の先生や家族の方々の意見とCase Western Reserve Universityの医学生の口コミをまとめたVeryaptの資料でした.
我々のアパートに対する下記の希望を照らし合わせながら決めました.
<アパートの希望>
- 無給のため安いアパート
- 徒歩で通学できる
- 口コミの評価が高い
- メンテナンスが迅速
- 徒歩圏内に妻が楽しめる文化的な施設(図書館や美術館),カフェ,スーパーがある
この中で,我々の希望を満たしたのは,University Circle周辺でした.
日本からのアパート契約の手順
アパートにもよりますが,OnlineのApplicationをひたすら作成していきます.Applicationの作成には,下記の書類,手数料,Deposit (無給の場合は$1000),保険料 (自分で他のサイトから契約),2ヶ月分の家賃が必要でした.
<アパート契約に必要な書類>
- 身分証明書:パスポート、DS-2019
- 留学先(職場)からの受け入れ証明書類
- 直近2ヶ月間の英語の給与明細:無給の場合は求められました.Paystubと検索して色々出てきたものを参考に自分で作成しました.
- 英語の残高証明:ゆうちょ銀行で作成しておきましたが,使用しませんでした.
- 電話番号:アメリカの携帯電話がまだ無かったため職場の電話番号にしました.
実際にアパートを訪問
実際に来てみると,周りが軽井沢みたいに緑豊かなところにあってとても良い雰囲気でした.築100年のアパートですが綺麗で,庭も素敵で総じて良い感じです.
Leasing Officeに寄って(かなり分かりづらい),簡単な説明を聞いて署名して鍵をもらいます.
しかし,実際に来てみると問題が多々ありました.バスタブがペンキ塗りたてで風呂が使えない,鍵が閉まりにくい,一階だと防犯の観点から容易に窓を開けられない,等々です.
アパート内にあるLeasing Officeに行って交渉して,違う部屋のシャワーを使わせてもらいました.適当さがいかにもアメリカっぽいです.
アメリカでは途中で引っ越しできるのか?
アメリカでは契約を結んだら,基本的に契約期間途中に引っ越しできません.
仮に引っ越すと,契約期間内の家賃の支払い,賃貸ヒストリーの傷 (クレジットカードヒストリーと同様)が生じるようです.
失敗しないためには,しっかり調べるか,契約期間を3ヶ月と短くするのが良いと思います.
銀行口座開設
Case Western Reserve Univeristyに勤めている先生の勧めで,職場に多いこととSNNが不要なことからKey Bankにしました.(Cash Cardが届いてActivateするにSSNが必要になります。)
Key Bankはクリーブランドに本社を構えているため,オハイオでのシェアが高いです.全米では20番目程の大きさです.しかし,他の州ではATMで手数料がかかってしまうのがネックです.
Webでアポイントメントの予約をして,Coventryの支店にパスポート,DS-2019, Offer Letterを持って行きました.
キャッシュカードが住所に届くため,アパートが決まっていることが前提になります.後は携帯電話番号です.口座はChecking Accountでした.$500の預金があるとMaintenance Feeがかかりません.
PNCも検討しましたが,SNNが必要なことから見送りました.メガバンクは支店やATMが職場や住居近くにないため,選択しませんでした.
日本の貯金をどのようにアメリカで使うと無駄が少ないかを下記のリンクで解説しています。
Social Security Number申請
入国記録がSSNオフィスに届いたであろう8日目にBeechewoodにあるオフィスに行きました.おおよそ,7-10日でSSNオフィスに入国記録が届きます.
ダウンタウンのオフィスは治安が悪いため,Beechwoodのオフィスがオススメです.
必要書類は、パスポート、DS-2019、ビザ書類、大学(職場)からの手紙,I-94 (自分でネットからダウンロードして印刷)になります.手続きは15分程度で終了しました.オフィス終了20分前に着いても大丈夫でした.薄いカードが2-4週間後に自宅に届く予定です.
携帯電話
意外と盲点だったのが携帯電話です.
日本でのSIMカードの準備,現地の携帯電話は何が良く使われているかを事前に調べておくとスムーズです.
渡米前にAmazonでSIMカードを購入
渡米後,渡米前にAmazonで購入した18日間のT-mobileの無制限SIMをSIM FreeのiPhone Xsに挿入して利用していました.
Activationに2日程かかるので,渡米2日前までに購入することをオススメします.
クリーブランドの空港にはあまりSIMカードはありませんでしたので,事前に購入しておいて良かったです.
ちなみに,日本で使用していたソフトバンクの番号は月300円のお預けサービスで預けています.
日本で買うべきオススメのSIMカードは?
オススメSIMカードは,Amazonに売っているアメリカのT-mobileの30日間無制限SIMです.何故なら,30日間以上のSIMカードだと次月も契約を継続できるからです.
30日未満のSIMカードだと契約の延長ができないため,期限を過ぎたら,現地でプリペイド式のSIMを購入する必要があります.SIMが変わると電話番号が変わってしまいます.
現地の携帯電話契約で気をつけることは?
気をつける点として,日本のiPhoneとアメリカのiPhoneは周波数帯域が異なるため,日本で購入したSIM FreeのiPhoneはT-mobileかAT&Tしか使えません.
電波が最も安定しているVerizonを購入するには,アメリカで新たに携帯電話を購入する必要があります.
私は日本で使っていたSIM FreeのiPhoneをそのまま使いたかったことと,職場でAT&Tが繋がりにくいことから,T-MobileのPrepaid ($40/month)にしました.
日本で購入した18日間のSIMカードが切れた後にこのPrepaid ($40/month)に移行します.
渡米後に半年くらい経過してクレジットヒストリーが出来てきたら,プリペイドからポストペイの携帯電話契約に変更を考えています.
インターネットの契約
一番良く使われるSpectrumにしました.自分で設置すれば$30程安くなるので,ダウンタウンのSpectrum Shopに行ってモデムをかりてきました.
必要書類はパスポートとアパートの契約書(入居日と署名入り)になります.最初の一年はプロモーション期間のため$45,一年後から$70になります.
もう1つの大手がAT&Tです.携帯回線をAT&Tにされる方は,セットで安くなると思うのでAT&Tにするのが良いと思います.
余った時間で何をする?
余った時間で家の周囲やUniversity Circleを散策しました.
何故なら,仕事が始まる前に夫婦で移動や買い物の練習をしたかったからです.
University CircleからCleveland Heightsの辺りは緑豊かで文化的な施設が多くあり,非常に良いところだと思います.毎日,リス,可愛い小鳥,野うさぎを見られます.美術館は寄付のおかげでなんと無料です!極寒で危険なデトロイトを過ごした後だと天国でした.
渡米前,Coventryで買い出しをする予定でしたが,色々見てからCedar Fairmountに決めました.何故なら,良いお店が豊富で,行き来の道が綺麗で,地元で愛されているDave’s Marketがあるからです.さらに,Coventryは少し汚く治安が悪そうな印象を受けたからです.
これからやることは?
運転免許証(オハイオライセンス)の取得
SSNが無くても免許作成が出来ると聞いてましたが,SSNがあった方が良いとのことで延期しました.何故なら,免許センターの受付の人によるらしいのです,受付の人によってSSN申請前でも免許を発行してくれたり,SSNが無いとダメと言うことがあるそうです.
ANA USAカードの最終登録
日本で登録したので,SSNが届いたら最終登録をする予定です.ANA USAカードはアメリカでのクレジットカード・ヒストリーを作るのに必要になります.
車の購入をするか否かの決定
徒歩圏内で通勤や最低限の買い物が出来るため車を購入していませんが,今後どうするかを決める予定です.なるべく生活費を抑えたいため,無くて過ごせれば良いなと思っています.バス,Uber/Lyft, レンタカーで代用出来ると思っています.
しかし,やはり必要と判断したら,日本よりもアメリカでは車のランニングコストが安いため購入する予定です.決定する締め切りは,アメリカの自動車保険を斡旋してくれるANA-AIG保険が切れる12月24日(半年後)です.
情報収集(特に現地の人から)をしっかり行って計画を立てておくことが鍵だと思います.一方で,上手く行かないことが生じても,勉強だと思って楽しんで乗り越えましょう.郷に入れては郷に従えです.